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EXHIBITION

木村十萌「メカニズムノスタルジア」

木村十萌「メカニズムノスタルジア」

2024.5.2 - 6.3

木村十萌の個展「メカニズムノスタルジア」を2024年5月2日から6月3日まで開催。 木村は千葉県佐倉市出身、東京藝術大学 日本画学部 を卒業後、同 大学の大学院日本画第3研究室修士課程へ進学。幼少期の記憶に あるものをモチーフに日本画の画材を用い硬質なものをどこか懐かしさを彷彿させる作品を制作する。

幼少期から慣れ親しんだ地元を離れてみて改めて感じたのは、私の故郷は人より機械が多い町だったということ。 そのためか、ノスタルジーという言葉を考えたときに瞼の裏に浮かぶのは、バス通りにある町工場や国道沿いに見える工業地帯、通学途中の電車の窓に映る巨大な水門であった。 地元の少ない人間たちは毎朝それらの大きな機械のふもとに吸い込まれていく。これが一体何のためにそこにあるのかはわからないけど、わたしたちの生活がこれらによって支えられているんだろうなということはぼんやりとわかる。 わたしの故郷を守る、大きくて、ガチャガチャした古い機械たち。 よくわからないけど、なんだかかっこいいと感じた。

木村十萌