GALLERY MERROWでは1月22日から2月19日まで菊野祥希「non-repetitive motions」を開催。
菊野は2023年東京造形大学大学院を修了。

本展ではRampage Printingのシリーズの作品を展開させる。

一回性をテーマに作品を制作しています。

〈Rampage Printing〉の作品では、主に画像編集ソフト・ペインティング・スクリーンプリントの三つの手段を用いて制作しています。

画像編集ソフトのブラシツールで引いた線や同じ画面上にコピー＆ペーストした形を、
ペインティングとスクリーンプリントを用いて支持体に刷り(写し)ます。

画像編集ソフトのデータ上では、引いた線のストロークは均質化され複製的な性質を得ますが、支持体上ではペインティングの凹凸やスクリーンプリントの刷りムラといった再現性がない手跡の要素により、非複製的なものとして再構成されます。

そうした制作を通して、複製がある中での一度きりの行為について考察しています。

菊野祥希