GALLERY MERROWでは11月13日から12月3日まで松尾華子「replant」を開催。
松尾華子は今年武蔵野美術大学の版画コースを修了。
何げない日常にあるイメージ（ドローイング）を「切り取り」パーツ化させたものを再構成しリトグラフ作品に落とし込む。再構成されたイメージが色と配置により作中に新たな空間、地と図を意識させる。

本展では再利用された素材とイメージの反復により生まれた新作作品を展開させる。

私は「切り取る」ということを一つのテーマとして制作している。見たものをドローイングし、 それをハサミで切り取ったり、スキャンしたイメージをパソコンの中でコラージュしたりして新たにイメージを形作っていく。そして出来たイメージをリトグラフという版画技法を用い、制作していく。

今回の展示「replant」では私の制作過程における編集作業に焦点を置いてみた。いくつかのパーツを組み合わせてイメージを作る私の制作では、使われなかったものや何度も使われるパーツが存在する。これまでは無意識にパーツを選別していたが、意識的にパーツを選んでみた。大きさ、形、色を変えて既に使ったパーツをもう一度使ってみる。同じものから再び形作ることで現れるイメージ、空間では何を見ることができるだろうか。反復することで生まれるイメージの面白さを探る。

松尾 華子